リスク・副作用について
当院の診療で用いる医薬品や検査について、想定される主なリスク・副作用、使用できない方、併用に注意が必要なもの、そしてすぐに使用を中止してご連絡いただきたい症状をまとめました。効果の話より先に、こちらをお読みいただきたいと考えています。ご不明な点は、診察の際に遠慮なくお尋ねください。
1. すべてのメニューに共通してお伝えすること
| 自由診療です | 当院の診療は公的医療保険が適用されない自由診療(自費診療)です。費用は全額が自己負担となります。 |
|---|---|
| 未承認・適応外の 使用を含みます |
当院のメニューには、国内で承認されていない医薬品や、承認された医薬品を承認された効能・効果とは異なる目的で用いるもの(適応外使用)が含まれます。どの医薬品がこれに該当するか、国内の承認薬があるか、どのような経路で入手しているかは、料金・自費メニューの各項目に記載しています。 |
| 効果と副作用には 個人差があります |
同じ医薬品でも、効果の現れ方や副作用の出方は人によって異なります。効果を保証するものではありません。 |
| 受けられない場合が あります |
妊娠中・授乳中の方、妊娠を希望されている方、特定の基礎疾患のある方、他の医薬品を使用中の方は、お受けいただけない場合があります。処方の可否は、診察のうえで医師が判断します。 |
| 必ずお伝えください | 現在使用中の医薬品・サプリメント、これまでのご病気、アレルギー歴、妊娠・授乳の有無を、診察の際に必ずお知らせください。お薬の飲み合わせによって危険が生じることがあります。 |
| ご自身の判断で 量を変えないでください |
指示された用量・用法を守ってください。効果を早めたい、副作用を避けたいといった理由で自己判断により増減されると、かえって危険が生じることがあります。 |
| 他の方に 渡さないでください |
処方された医薬品は、ご本人のためだけのものです。ご家族を含め、他の方に譲らないでください。 |
2. すぐに使用を中止してご連絡いただきたい症状
次の症状が現れたときは、お薬の使用をいったん中止して、当院へご連絡ください。強い症状や、急に悪くなる場合は、当院への連絡より先に、お住まいの地域の医療機関を受診してください。
ためらわずに受診してください
- 強い腹痛が続く/背中まで痛む/吐き気や嘔吐を伴う — 急性膵炎、胆のう炎・胆管炎のことがあります
- 右上の腹部が強く痛む/発熱がある/白目や皮膚が黄色くなる — 胆石症、胆管炎のことがあります
- 冷や汗、動悸、手のふるえ、強い空腹感、意識がぼんやりする — 低血糖のことがあります。すぐに糖分を摂ってください
- お腹が張って、排便・排ガスが止まり、吐いてしまう — 腸閉塞のことがあります
- 顔やのどが腫れる、息が苦しい、全身にじんましんが出る — アレルギー反応のことがあります
- 強い倦怠感、食欲がまったくない、皮膚や白目が黄色い — 肝機能の障害のことがあります
- 嘔吐や下痢が続いて水分がとれない — 脱水、腎機能の低下につながることがあります
- 胸の痛み、突然の息切れ、片側の脚の腫れや痛み — 血栓症のことがあります
- 急に耳が聞こえにくくなる、片方の目が見えにくくなる
- 勃起が4時間以上続いて治まらない — 早急な処置が必要です
緊急を要すると感じられたときは、迷わず救急要請(119番)またはお近くの救急医療機関の受診をお願いします。当院はオンライン診療のため、その場で処置を行うことができません。
当院へのご連絡先 電話 050-8896-0899/メール h-nakanuma@medimile.online ※診療時間外はすぐに応答できないことがあります。
3. 医療ダイエット(GLP-1 受容体作動薬・SGLT2 阻害薬)
対象:リベルサス(経口セマグルチド)、オゼンピック(セマグルチド皮下注)、マンジャロ(チルゼパチド皮下注)、カナグル(カナグリフロジン)
GLP-1 / GIPリベルサス・オゼンピック・マンジャロ
| 比較的多いもの | 悪心(吐き気)、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、食欲の低下、胃のもたれ。使い始めや増量したときに出やすく、続けるうちに軽くなることが多いとされています。症状が強いときは増量せず、ご相談ください。 |
|---|---|
| 低血糖 | このお薬だけでは起こりにくいとされますが、他の糖尿病のお薬(特にスルホニル尿素薬・インスリン)を併用している場合や、食事量が大きく減った場合には起こりえます。冷や汗、動悸、手のふるえ、強い空腹感、意識がぼんやりするなどの症状が出たら、すぐに糖分(ブドウ糖・砂糖・ジュース等)を摂ってください。 |
| 胆石症・胆のう炎 胆管炎 |
体重が急に減ると、胆石ができやすくなることが知られています。右上の腹部の強い痛み、発熱、白目や皮膚が黄色くなるといった症状があれば、使用を中止して受診してください。 |
| 急性膵炎 | 頻度は高くありませんが報告されています。持続する強い腹痛(背中まで及ぶことがあります)や嘔吐があれば、使用を中止して受診してください。 |
| 腸閉塞(イレウス) | まれに報告されています。お腹の張り、排便・排ガスの停止、嘔吐がみられた場合は受診してください。腹部の手術を受けたことがある方は、あらかじめお知らせください。 |
| 脱水・腎機能の低下 | 嘔吐や下痢が続くと脱水になり、腎臓のはたらきが低下することがあります。水分が摂れない状態が続く場合はご連絡ください。 |
| 注射部位の反応 | 注射したところの赤み、かゆみ、しこり、痛み。毎回、注射する場所を少しずつ変えてください。 |
| 甲状腺への影響 | げっ歯類の試験で甲状腺の腫瘍が報告されています。ヒトでの因果関係は明らかになっていませんが、甲状腺髄様がんの既往やご家族の病歴がある方、多発性内分泌腫瘍症2型の方は使用できません。 |
| 使用できない方 | 妊娠中・授乳中の方、妊娠を希望される方。1型糖尿病の方。膵炎の既往がある方。重い胃腸障害のある方。上記の甲状腺の病歴がある方。妊娠を計画される場合は、一定期間の休薬が必要です。必ず事前にご相談ください。 |
| その他 | 手術や内視鏡検査で麻酔・鎮静を受ける予定がある方は、胃の中に食べ物が残りやすくなることがあるため、このお薬を使用していることを必ず担当の医師にお伝えください。 |
SGLT2カナグル(カナグリフロジン)
| 比較的多いもの | 頻尿、のどの渇き。尿の量が増えるため、意識して水分を摂ってください。 |
|---|---|
| 感染症 | 尿路感染症、性器の感染症(かゆみ、痛み、おりものの変化など)。陰部を清潔に保ってください。まれに、会陰部に急速に広がる重い感染症が報告されています。陰部の強い痛み・腫れ・発熱があればすぐに受診してください。 |
| 脱水 | 利尿薬を併用している方、高齢の方、発熱・下痢のあるときは特に注意が必要です。 |
| ケトアシドーシス | まれですが、血糖値が高くなくても起こることがあります。強い倦怠感、吐き気、腹痛、深い呼吸がみられたら受診してください。極端な糖質制限や、絶食を伴う手術の前は注意が必要です。 |
| 低血糖 | 他の糖尿病のお薬との併用時に起こりえます。 |
これらの医薬品の国内での承認状況、入手経路、同成分の国内承認薬については、料金・自費メニューのご案内をご確認ください。
4. 長寿・腸活のケア(内服)
Metforminメトホルミン
| 比較的多いもの | 下痢、悪心、腹部の不快感、食欲の低下。少ない量から始め、食後に服用することで軽くなることがあります。 |
|---|---|
| 乳酸アシドーシス | 頻度はまれですが、重篤になりうる副作用です。強い倦怠感、筋肉の痛み、吐き気、腹痛、過呼吸などがみられた場合は、使用を中止して受診してください。脱水、過度の飲酒、腎臓や肝臓のはたらきの低下があると起こりやすくなります。 |
| 休薬が必要な場面 | ヨード造影剤を用いる検査(CT等)の前後、手術の前後、下痢・嘔吐・発熱で水分が摂れないときは、服用を中止してご相談ください。 |
| 長期の使用 | ビタミンB12の吸収が低下することがあります。 |
| 使用できない方 | 重い腎機能・肝機能の障害がある方、心不全・呼吸不全のある方、妊娠中の方、多量に飲酒される方。 |
Others整腸剤・漢方薬・酸化マグネシウム
| 整腸剤 (ミヤBM・ビオスリー) | 比較的おだやかなお薬ですが、お腹の張り、軟便などがみられることがあります。 |
|---|---|
| 酸化マグネシウム (マグミット) | 下痢、軟便。まれに高マグネシウム血症(倦怠感、吐き気、血圧の低下、脈が遅くなる)が報告されています。腎機能が低下している方、高齢の方は注意が必要です。 |
| 漢方薬 | 「自然のものだから安全」ということはありません。甘草を含む処方(防風通聖散、人参養栄湯、加味逍遙散 等)では、偽アルドステロン症(むくみ、血圧の上昇、脱力、手足のこわばり、低カリウム血症)が生じることがあります。また、まれに間質性肺炎(空咳、息切れ、発熱)や肝機能障害が報告されています。他の漢方薬と併用される場合は、甘草が重ならないよう必ずお知らせください。 |
5. AGA(男性型脱毛症)
| フィナステリド デュタステリド |
性欲の減退、勃起機能の低下、射精量の減少、乳房の腫れや痛み、抑うつ気分。まれに肝機能障害が報告されています。服用を中止したあとも症状が続いたという報告があります。 |
|---|---|
| PSA 検査への影響 | これらのお薬は前立腺がんの検査に用いる PSA の値を下げます。前立腺の検査を受けられる際は、服用していることを必ず担当の医師にお伝えください。 |
| ミノキシジル (内服) |
動悸、むくみ、体毛が濃くなる(頭部以外にも)、血圧の低下、めまい、頭痛。飲み始めに一時的に抜け毛が増えることがあります(初期脱毛)。まれに心臓のまわりに水がたまることが報告されています。内服のミノキシジルは、国内では発毛・育毛の効能・効果が承認されていません。心臓や腎臓に病気のある方は使用できません。 |
| 使用できない方 | 女性および未成年の方は使用できません。とくに妊娠中・妊娠の可能性がある女性は、フィナステリド・デュタステリドの錠剤に触れないでください(男児の胎児に影響するおそれがあります)。割れたり砕けたりした錠剤は素手で扱わないでください。 |
| 献血について | デュタステリド・フィナステリドを服用中の方は、一定期間、献血ができません。 |
6. ED(勃起不全)
| 比較的多いもの | 頭痛、顔のほてり、動悸、鼻づまり、胃の不快感、目のかすみや光がまぶしく感じるなどの視覚の変化。 |
|---|---|
| 併用してはいけない お薬 |
硝酸薬(ニトログリセリン、ニトロペン、フランドル、ミオコールスプレー等)を使用中の方は、絶対に併用できません。血圧が急激に下がり、命に関わることがあります。狭心症などで胸の痛みに使うお薬をお持ちの方は、必ずお申し出ください。 また、一部の血圧のお薬(アドレナリンα遮断薬)、一部の抗HIV薬、一部の抗真菌薬・抗菌薬とも注意が必要です。 |
| 受診が必要な症状 | 勃起が4時間以上続いて治まらない場合は、早急な処置が必要です。すぐに医療機関を受診してください。また、急な視力の低下や聴力の低下がみられた場合も、使用を中止して受診してください。 |
| 使用できない方 | 重い心臓や血管の病気があり、性行為そのものが勧められない方。最近、心筋梗塞・脳梗塞を起こされた方。重い肝機能障害のある方。低血圧・高度の高血圧の方。 |
| そのほか | アルコールを多く摂ると効果が得られにくく、また血圧が下がりやすくなります。グレープフルーツジュースとの併用は避けてください。 |
7. 美容・肌のケア(内服)
シミ・美白・肌の調子を目的とした内服は、医薬品本来の効能・効果とは異なる使用(適応外使用)を含みます。
| トラネキサム酸 | 食欲不振、吐き気、下痢、胸やけ。血液を固まりやすくする方向にはたらくお薬です。血栓症(脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓、深部静脈血栓症)の既往がある方、そのリスクが高い方は使用できません。ピルなどのホルモン剤を使用中の方は必ずお知らせください。長時間の飛行機での移動や、長期の臥床の前後も注意が必要です。 |
|---|---|
| ビタミンC (シナール 等) | 吐き気、下痢、胃の不快感。多量に摂った場合、尿路結石のリスクが指摘されています。 |
| L-システイン (ハイチオール) | 吐き気、腹痛、下痢。まれに発疹。 |
| ビタミンE (ユベラ 等) | 便秘、胃の不快感、発疹。血液をさらさらにするお薬(ワルファリン等)を使用中の方は、出血しやすくなることがあります。 |
| グルタチオン | 食欲不振、吐き気、胃の不快感、発疹。 |
| ビタミンB2 (リボフラビン) | 尿が黄色くなることがありますが、心配のいらない変化です。 |
8. 花粉症・アレルギー/二日酔い・胃腸のケア
| 抗アレルギー薬 (フェキソフェナジン ビラノア 等) | 眠気、口の渇き、倦怠感、頭痛。眠気の程度には個人差があります。服用してから、自動車の運転や危険を伴う機械の操作に支障がないかをご自身で確かめてください。ビラノア(ビラスチン)は空腹時に服用する必要があります。 |
|---|---|
| 点鼻薬・点眼薬 | 鼻の刺激感、鼻血、のどの違和感/目のしみる感じ、かゆみ。コンタクトレンズを装着したまま点眼できないものがあります。 |
| ロキソプロフェン | 胃の痛み、吐き気、胃十二指腸潰瘍。腎機能の低下、むくみ。ぜんそくのある方は発作が起こることがあります(アスピリンぜんそく)。空腹時を避け、水で服用してください。妊娠後期の方は使用できません。 |
| ドンペリドン | 眠気、めまい、まれに手のふるえ・体のこわばり(錐体外路症状)。妊娠中の方は使用できません。 |
| ファモチジン (ガスター) | 便秘、下痢、発疹。腎機能が低下している方は量の調整が必要です。まれに血液の異常が報告されています。 |
| 五苓散(漢方) | まれに発疹、胃の不快感。 |
9. 検査について
| 確定診断ではありません | 当院で取り扱う検査は、いずれも病気の診断を確定するものではありません。結果が基準の範囲内であっても病気がないとは限らず(偽陰性)、範囲外であっても病気があるとは限りません(偽陽性)。気になる症状がある場合は、検査の結果にかかわらず医療機関を受診してください。 |
|---|---|
| 腸内フローラ検査 | 採便に伴うご負担があります。体調によっては受けられない場合があります。結果は食事や生活習慣、服用中のお薬(特に抗菌薬)によって変化します。治療方針を決めるための検査ではなく、生活習慣を見直す手がかりとしてご活用ください。 |
| 自宅での採血 | ご自身で穿刺していただくため、採血部位の痛み、出血、内出血、感染のおそれがあります。血が止まりにくいお薬を使用中の方、血液の病気のある方は事前にご相談ください。採血量が不足すると測定できず、再検査となることがあります。 |
| 持続血糖測定 (FreeStyle リブレ2) | センサーを貼った部位のかゆみ、赤み、かぶれ、痛み。まれに感染。表示される値は指先の血液で測る血糖値とは差が生じることがあります。低血糖が疑われる症状があるときは、表示値のみで判断せず、症状に応じて対応してください。健康管理を目的とした使用を含みます。 |
| 検体の取扱い | 採取された検体は、患者さまから検査会社へ直接ご送付いただきます。当院を経由しません。検査キットは未開封のまま当院よりお届けします。 |
10. 使用済みの注射針の取扱い
自己注射のお薬を処方された方へ。使用済みの注射針は、ご自身やご家族が誤って刺してしまう事故を防ぐため、次のとおりお願いしています。
| 保管 | 使用済みの注射針は、他のごみと分けて、ふたのできる硬い容器(空きびん・缶など)に入れ、密閉して保管してください。ペットボトルなど、貫通するおそれのある容器は使わないでください。 |
|---|---|
| 捨て方 | 使用済みの注射針を、ご家庭のごみとして捨てることはできません。お住まいの市町村の定めに従ってください。大分市にお住まいの場合は、ごみステーションに出すことはできず、医療機関または「使用済み注射針回収薬局」の表示がある薬局へ返却することとされています。回収を行っている薬局は、大分市薬剤師会でご確認いただけます。 |
| 迷ったとき | 取扱いに迷われた場合は、捨てずに当院へご相談ください。説明文書「使用済みの注射針の捨て方」もお渡ししています。 |
11. オンライン診療の限界について
| できないことがあります | オンライン診療では、直接お体に触れて診察することができません。聴診、触診、その場での検査ができないため、対面の診療と比べて判断できることに限りがあります。 |
|---|---|
| 対面をおすすめすることがあります | 症状によっては、対面での診療や、他の医療機関の受診をおすすめします。必要と判断した場合は、診療情報提供書を作成してお渡しすることもできます。 |
| 急な体調の変化 | 急を要する症状のときは、当院への連絡より先に、お住まいの地域の救急医療機関を受診してください。当院はオンライン診療を中心としているため、その場で処置を行うことができません。 |
| 通信について | 通信の状況によって、映像や音声が乱れ、診察を続けられないことがあります。その場合は改めて日時を調整させていただきます。 |
12. 医薬品副作用被害救済制度について
医薬品を適正に使用したにもかかわらず健康被害が生じた場合に、医療費などの給付を受けられる公的な制度があります(医薬品医療機器総合機構による医薬品副作用被害救済制度)。
当院で用いる国内未承認の医薬品、および適応外使用による健康被害は、この制度の対象外です。この点をご理解いただいたうえでお選びいただく必要があります。国内で承認された医薬品を承認された効能・効果の範囲で使用した場合であっても、対象とならないことがあります。
このページは、当院が取り扱う主なものについて記載しています。すべての副作用を網羅したものではありません。
個別のリスクや、お使いのお薬との飲み合わせについては、診察の際に医師から必ずご説明します。
気になることは、どんなに小さなことでもお尋ねください。
費用と承認状況については料金・自費メニューを、診療の内容については診療内容を、
取引条件については特定商取引法に基づく表記をあわせてご確認ください。
最終更新:2026年9月7日